内容説明
故郷イリノイの自然を詩的に謳いながら、がん登録等の様々な統計と膨大な専門資料を活用。化学物質による環境汚染と発がんの関係の衝撃的真実を示す。自ら膀胱がんと乳がんを患う女性科学者による、今米国で最もセンセーショナルな話題作。第二の『沈黙の春』。
目次
第1部 レイチェル・カーソンの志を継ぐ(微量;沈黙;時間;空間)
第2部 化学物質を追え(戦争;動物;土;空気)
第3部 「知る権利」と人々の連帯(水;火;からだ;エコロジー的ルーツ)
著者等紹介
スタイングラーバー,サンドラ[Steingraber,Sandra]
1959年アメリカ合衆国イリノイ州生まれ。ミシガン大学で生物学博士号を取得。詩集『がん宣告の後』を著し、アフリカにおけるエコロジーと人権の書『女性の疎外』の共著者である彼女は、「剣をもつ詩人」と称されている。シカゴのコロンビア大学で数年間生物学を教え、イリノイ大学、ラドクリフ大学、ノースイースタン大学の客員教授を務め、最近、合衆国厚生省が主催する「全国乳がん行動計画」のスタッフに任命された。生物学者としての野外調査を、北部ミネソタ、東アフリカ、コスタリカで実施している。1997年にはミス・マガジンの「今年の女性」(Woman of the Year)に選ばれた。1998年には、医学の啓蒙における優れた活動という意味でウィル・ソリミーン賞を、全米医学著作家協会ニューイングランド支部から受けた。さらに同年、がんの原因の説明をすばらしい詩的な科学表現で成し遂げたとして、ジェニファー・アルトマン財団賞を受賞した
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