感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
57
小さな女の子ムッドレが、人形のアステルピッピとともに一角獣を追う冒険物語。もぐら穴に住む小さい人たちや、怖がり屋の川の主、トロルなど北欧らしいキャラクターとの出会いが楽しい。特に好きなのが、海の魔女が一角獣の角で糸を紡ぐ場面。作者が娘〈ムッドレ〉のために書いたらしく、愛情に溢れた幸せなお話。2015/08/18
neimu
21
小学生の時に親に買って貰った本。表紙の一角獣が余りにも素敵だったから。北欧のことは何も知らなかったけれど、家の庭でベリー(こけもも)が採れたり、川遊びが出来たり、冒険がいっぱい詰まっていて大好きだった。一角獣のツノが赤い珊瑚の首飾りのようになったシーンは大人になっても印象が強かったのか、とうとう自分でそういうネックレスを買ってしまった。(実際首がチクチクする感じで素肌に付けられるシロモノではなかったのだが)今から思うと、独立心の強い異世界と現実が違和感なく存在し、交流している世界だったなと懐かしい。
mntmt
18
綺麗な世界だった。情緒にあふれていた。読み終えて、すぐにまた読み返したくなった。オサビシトロルがとってもかわいい。1962年、スウェーデン。2015/11/06
トロピカ
4
子どもの頃、家の本棚にあった本。図書館で見かけて思わず手にとった。愛読していた記憶はないが内容をかなり覚えていて懐かしい。挿し絵もいいし改めていい本だと思った。今思えば我が家は決して裕福ではなかったが本だけはお金に糸目をつけず買ってくれた。多くの良質の児童書に恵まれた子ども時代だった。図書館で借りる児童書はほとんどまっさらのものが多く、現代の子どもたちの活字離れを表しているようでちょっと寂しい。