ＨＪ文庫Ｇ ドラッケンフェルズ―ウォーハンマーノベル〈１〉

ヨーヴィル，ジャック【著】〈Ｙｅｏｖｉｌ，Ｊａｃｋ〉/待兼 音二郎/崎浜 かおる/渡部 夢霧【訳】

ホビージャパン（2007/10発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 348p／高さ 15cm
• 商品コード 9784894256033
• NDC分類 933
• Cコード C0176

内容説明

オストランド選帝侯の子息、オスヴァルト公太子ら一行によって邪悪な大魔法使い、コンスタント・ドラッケンフェルズは滅ぼされた。それから２５年の後、オスヴァルト公自らの要望によって、かつての冒険行が演劇として上演されることとなる。その会場は、他でもないドラッケンフェルズ城であった。２５年の歳月を経て再会した仲間を加えて、一行は険しい山並みに聳えるドラッケンフェルズ城へと戻ってきた。だが、それは新たな惨劇の始まりにすぎなかった…。

著者等紹介

ヨーヴィル，ジャック［ヨーヴィル，ジャック］［Ｙｅｏｖｉｌ，Ｊａｃｋ］
ホラー作家として有名なキム・ニューマンのペンネーム。キム・ニューマンは『ドラキュラ紀元』（東京創元社刊、原題“Ａｎｎｏ　Ｄｒａｃｕｌａ”）シリーズの作者で、数々の受賞経験を持つ、ホラー小説のベストセラー作家である。また、熱狂的なＳＦ専門家であり、英国髄一の変わり者としても知られている。現代の英国において、もっとも聡明でイマジネーションあふれる作家の一人として認められている。Ｂｒａｍ　Ｓｔｏｋｅｒ　Ａｗａｒｄ（ブラム・ストーカー賞）、Ｂｒｉｔｉｓｈ　Ｓｃｉｅｎｃｅ　Ｆｉｃｔｉｏｎ　Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ　Ａｗａｒｄ（英国ＳＦ協会賞）短編部門、Ｃｈｉｌｄｒｅｎ　ｏｆ　ｔｈｅ　Ｎｉｇｈｔ　Ａｗａｒｄ、Ｆｉｃｔｉｏｎ　Ａｗａｒｄ　ｏｆ　ｔｈｅ　Ｌｏｒｄ　Ｒｕｔｈｖｅｎ　Ａｓｓｅｍｂｌｙ、Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ　Ｈｏｒｒｏｒ　Ｃｒｉｔｉｃｓ　Ｇｕｉｌｄ　Ａｗａｒｄ小説部門を２回、受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[眠る山猫屋]

面白かった！表紙のエグさと情報量の多さにしばらく積んでしまったが、読みやすく楽しめる。なにしろ『ドラキュラ紀元』のキムニューマンの別名義作品、圧倒的な熱量。いきなり伝説の悪逆魔法使いドラッケンフェルズ討伐のクライマックスから始まります。次々倒される仲間たち、主人公ジュヌヴィエーヌは若き英雄を支えて最後まで立ち向かうが・・・。　そして二十五年後。英雄の討伐譚を、不運な劇作家デトレフが演ずる事になるが、生き残りが次々と殺されてゆきます。そしてクライマックスまで一気呵成!！

2015/10/29

[Kesera]

★★★★☆架空の暗黒中世世界。邪悪な＜大魔法使い＞ドラッケンフェルズを打ち倒した25年前の冒険を舞台に起きる新たな惨劇。従来のファンタジー小説にない斬新な設定と重厚な世界観がたまらなかった。ライトノベルと同じ扱いだからか、はたまた出版元が出版専門じゃないからなのか、ところどころ校正のまずさがもったいなかったけど、怒涛の勢いで終幕へなだれ込む物語の面白さに圧倒された。ダークファンタジー好きにはオススメしたい一冊。作者は「ドラキュラ紀元」三部作を書いたキム・ニューマンと同一人物。ジュネもパラレルにご活躍。

2012/01/04

[むらさめ]

みやま零が『彼女たちの流儀』で描いた吸血鬼への趣味趣向はここから、という旨の発言を見たのでシリーズ揃えてみました。ちなみに更に言うとキム・ニューマンの『ドラキュラ紀元』のほうも入手したのでそのうちに。「ウォーハンマーシリーズ？何それ？」な感じですけど、知らなくて全く問題なく読めます。オスヴァルト公まわりはもう最序盤でピンと来てしまうあたりライトノベルですけど、ファンタジー的重厚感やなによりジュヌヴィエーヴには大層引き付けられるものがあったので良かったです。（続く）

2018/04/22

[小林ミノリ]

角川文庫版の画像が無いのでこちらで、TRPGウォーハンマーの世界がベースのファンタジー小説、新米勇者がいかにして魔王に勝利したのかの命題に対する一つの解。

[123456789wanko]

テーブルトークRPGウォーハンマーの世界観で繰り広げられダークファンタジー。が、特にウォーハンマーのことを知らなくても全く問題なし。公子の人間臭さに共感。ジュヌヴィエーヴの美しさは誰でも惚れるよね。

2011/04/06