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内容説明
「帯広を、お菓子のおいしい街にしたい」そんな夢をむねに、お菓子の道ひとすじに生きる小田豊四郎。きびしい修行のすえに、帯広でお菓子屋さんの主人となった豊四郎だが、そこにはさまざまな試練がまちうけていた…。ホワイトチョコレートをはじめ、さまざまなお菓子を生みだした、北海道帯広市の「六花亭製菓株式会社」会長、小田豊四郎の物語。小学校3・4年生から。
目次
1 1998年秋
2 札幌千秋庵
3 お菓子の道へ
4 帯広千秋庵
5 父の死
6 奇跡
7 帯広千秋庵、再建
8 六花亭、誕生
9 お菓子の街をつくった男
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アリクイ
8
題名にひかれるものがあり、手に取りました。北海道の帯広市にある六花亭製菓というお菓子の会社を営んできた小田豊四郎さんの業績を、子供向けにやさしく書いた本です。しかし、本の中の小田さんの道程は波乱の連続。進路を変更して厳しい和菓子作りの道に入り、実家の和菓子屋へ戻ると経営難の日々。光が差したと思えば戦争…。数々の苦労を重ねながらも、やがて帯広の開拓団の資料の中の句からヒントを得た「ひとつ鍋」など、六花亭ならではのお菓子を生み出していきます。題名と、読後感の清々しさ。謙虚だけども、信念を貫いた男の物語です。2015/07/02
shizuka
3
「六花亭製菓株式会社」創業者小田豊四郎の物語。「六花亭」のお菓子を大切に食べるファンのひとりとして、こんな本があったの!と、知ったからには読まずにはいられない。「どんなに高くてもいいから、いちばんいい材料を使って、おいしいお菓子をつくれ」という弟子時代の教えを、苦しい戦前戦後も貫いた豊四郎。「よい材料をつかいながら、しかも安く、多くの人びとに食べてもらえるお菓子を作りたい」この強い理念が「六花亭」を支えていると知って、まずますファンに。2018/11/28
こじか
3
あのマルセイバタサンドで有名な六花亭の創業者の物語。「ほぼ日刊イトイ新聞」上の企画で 六花亭と現社長を取材記事を拝読。そこで 帯広と六花亭に興味をもち 記事内でも取り上げられていた本書を購入。戦前・戦後の大変な時代と 働くことの意義が 分かりやすく書かれている。小学生には 特にお勧め。 2010/04/21
じゅじゅじゅ
2
コロナの影響で明日からしばらく図書館が閉館とのこと。子どもに本を、と思い借りた中の一冊だ。この年になりもう一度伝記にひかれている。 これは、朝ドラ「なつぞら」の影響もあり気になって借りてきた。六花亭創始者小田豊四郎の物語。 「人は、社会に役立つような仕事をすることを、人生の大事な目標にすべきだ」そういう気持ちでお菓子道一筋、「お菓子づくりのなかに文化を取り入れたかった」という気持ちで数々の郷土菓子を作った。児童詩誌『サイロ』を創刊というのも文化を大事に思う表れだと思う。2020/04/19
spatz
2
六花亭の創業のおはなし2015/07/06