内容説明
小学校六年生の朝子は、一級建築士の母とふたりぐらし。父は朝子が生まれる前に家をでていったきり、一度もあったことがない。周囲は、気の毒がってくれるが、朝子は、「最初っからいない者を恋しがったりするはずがないじゃない」と気にしない。…が、ある日、でていった父があらわれたときから朝子の気もちは微妙に揺れ動いていくのだった。「わたしが、ほんとうにほしいものは…?」と。第六回児童文芸創作コンクール入選作品。小学校高学年以上。
小学校六年生の朝子は、一級建築士の母とふたりぐらし。父は朝子が生まれる前に家をでていったきり、一度もあったことがない。周囲は、気の毒がってくれるが、朝子は、「最初っからいない者を恋しがったりするはずがないじゃない」と気にしない。…が、ある日、でていった父があらわれたときから朝子の気もちは微妙に揺れ動いていくのだった。「わたしが、ほんとうにほしいものは…?」と。第六回児童文芸創作コンクール入選作品。小学校高学年以上。