内容説明
さわさわさわ…畑のこむぎたちには、世界中を旅している風のおしゃべりが今日も聞こえます。じぶんはどんなごちそうになるのかな。「とろりと熱いクリームシチュー」「こんがり焼けた焼きぎょうざ」「冷たくつるつる冷やしうどん」夢はどんどんふくらみます。風がこっそり教えてくれた「パン」ということばにちいさいこむぎは胸をときめかします。「パンってなあに?」ちいさいこむぎのおおきな旅がはじまりました。
著者等紹介
越智典子[オチノリコ]
1959年東京生まれ。著書に『てりふり山の染めものや』『ツーティのうんちはどこいった?』(偕成社)などがある
塩田雅紀[シオタマサキ]
1969年生まれ。東京都出身。創形美術学校卒業後、96年よりフリーのイラストレーターになる。装画を中心に雑誌のカット・イラストなどを仕事としている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mntmt
18
青い麦がパンになるまでの冒険物語。小麦に酵母やバターや塩が加えられて、膨らんで…普段なにげなく食べているパンが愛おしくなります。幻想的な絵も良かった。2015/10/25
花林糖
16
小さな小麦がパンになるまでの夢物語。小麦たちは風さんから様々なご馳走を教えられ、小さな小麦はパンになる夢に思い募らせます。幻想的な絵とふんわり優しいお話が合っていて良かったです。小さな小麦が可愛らしい。2021/06/04
KASAO
9
ちいさいこむぎがパンになるまでの過程を描いた絵本。表紙の絵に惹かれて読了。幻想的な絵と語り口のおかげで、パンを作るという行程を夢を叶えるための壮大な冒険にしている。ちいさなこむぎ、次はどんな夢を見るんだろう。2015/01/16
S.Mori
6
もうなくなってしまった出版社パロル舎から出された童話。主人公が小麦という幻想的なお話です。小さな小麦がパンになるまでがきれいなイラストを交えて描かれています。こんな奇想天外な物語は読んだことがありません。作者の想像力の豊かさが素敵で、読んでいる間中ワクワクしていました。このような良い本を出す出版社が倒産したのは残念です。2019/05/27
FkZsi
0
酵母をパンの赤ちゃんと表現したり、小麦がパンになるまでの一生を想像力豊かに表現している絵本。2021/01/04