内容説明
『旅にいでよ!』『旅うさぎの書』で先祖が残した唯一の言葉をきっかけに、うさぎのトマスは長い長い「哲学」の旅に出る。静けさ漂う幻想的な絵画作品に物語を付したファンタジー絵本。超世代の絵本と文学絵草紙。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
59
うさぎのトマス・ハーゼンタールは、ご先祖が遺したうさぎのための哲学書『旅うさぎの書』を紐解きますが、虫食いだらけで読めたのは冒頭の「穴より出て旅にいでよ」の一節だけ。やむなく、失われた部分を探す旅に出ます。オペラのアリアを作曲中の豚、存在理由を議論する鶏の兄弟、蔵書がどんどん減ってる(-。-;)動物図書館のヤギ館長、シマリス、フラミンゴ、フクロウ……多くの動物たちに出会い、2000マイル離れたペリカンの長老の元へ。自分だけの『哲学』を見いだしたのでした。グリム童話を手掛けたコンビによる大人の絵本です。2014/10/12
ムーミン
19
大人の絵本でした。2021/11/19
黒崎ディートリッヒ
6
先祖が遺した『旅うさぎの書』を繙いたうさぎのトマス。「旅に出でよ」書に書かれた言葉に従って、彼は哲学の旅に出る。 大人(13歳以上)のために描かれた絵本ですよね、可愛いなー。動物たちが擬人化された世界の物語だけど、トマスをはじめとする動物たちがデフォルメとかが一切なくて、リアルな絵で描かれている所が自然体でした。内容はトマスが旅を勧めてくれたペリカンに会いに行く話で、動物たちが難解だけど心に残るような哲学的メッセージの込められた台詞を、残して行きます。 うさぎも大好きだし、哲学も好きなので楽しめました。2014/11/17
まさ公
4
画と字体もあっていて、内容も○ 大人向けかな。2015/07/18
mick
3
絵が美しく魅かれる。さすがのパロル舎だ。だが普通の子供には難しいだろうな。近くに幼い子がいたらどんな反応をするのかを観察してみたいところだ。2014/08/21
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