内容説明
ミステリ怪奇小説『ロックの娘』、艶笑小説『修道院長の二十五フラン』、滑稽小説『持参金』、父子小説『オトー父子』、犯罪小説『モアロン』、自伝的小説『蠅』、軽妙小説『ボンバール』、悲劇的小説『マドモワゼル・ペルル』、の８つの中・短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きりぱい
4
「ロックの娘」、イエーイ乗ってるかーい的な娘ではなくて、母の名前なのだった。にしてもこの話、郵便屋さん登場でのどかな出だしなのに、いきなりのいきなりでびっくり。あれ？ミステリ？な展開。平穏な日常を破る発作的な行動が怖い。「モアロン」もまた手口が怖いのだけれど、復讐する相手が・・。と犯罪のメンタルな話。「持参金」や、いい意味でオチにぎょっとする「ボンバール」なんかは、らしい気がして話も面白い。既読もあったけれど、他に「修道院長の二十五フラン」や「蠅」と、色々趣きの違う作品があるもんだなあと思わされる選。 2014/09/27
あむちむ
2
モーパッサン初読み。 殺人、犯罪、恋心など様々な短編集。 どことなく、ハルムスを思い出した。 人間味の描き出しが上手で、物語に引き込まれる。 訳が秀逸との評価を見て期待していたが、読み易い普通の訳だった。 フランスの映画や本は、もやもやが残るので好きではないが、こちらは理解は出来た。 次はモーパッサンの人となりの本を読もうと思う。2024/11/28
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