著者等紹介
斎藤順正[サイトウジュンセイ]
1946年新潟県吉田町(現・燕市)生まれ。1970年東京芸術大学美術学部絵画科卒業。1985年東京セントラル美術館油絵大賞展入選。1990年頃より郷里新潟にて絵画制作、発表を行い、地元を中心に個展・展覧会多数。1996、97年新潟・雪梁舎美術館展入賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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宇宙猫
19
★★★ 図書館の前にあった立派な桜の木が、台風で折れかけてしまって、危険だからと切られてしまい寂しかったのを思い出した。樹の運命って似たり寄ったりなんだな。ふ~んって読んでいたけど、最後はほろりとしてしまった。2024/05/30
nekonekoaki
4
はざがけという作業は知っており、もちろんそこで使う稲架(はざ)も承知していたけれど、その昔は田んぼのあぜ道に植えられた並木が使われていたというのは初めて知りました。一人のカメラマンと、はざ木のニックとの交流が始まり、長い長い年月の中でニックが見たり感じたり体験したことを思い出しながら話してくれます。やがてその生涯を閉じる日を迎えるのですが、その期に及んでのニックの潔さには感服してしまいます。「ニック」命名の由来が気に入りました。2009年5月30日第一刷発行。2024/05/12