内容説明
身近な話題を通して読む歎異抄のこころ。現代に生きる歎異抄の魅力。
目次
弥陀の誓願不思議にたすけられまゐらせて、往生をばとぐるなりと信じて念仏申さんとおもひたつこころのおこるとき、すなはち摂取不捨の利益にあづけしめたまふなり
弥陀の本願には、老少・善悪のひとをえらばれず、ただ信心を要とすとしるべし
親鸞におきては、ただ念仏して、弥陀にたすけられまゐらすべしと、よきひと(法然)の仰せをかぶりて、信ずるほかに別の子細なきなり
たとひ法然聖人にすかされまゐらせて、念仏して地獄におちたりとも、さらに後悔すべからず候ふ
善人なほもつて往生をとぐ。いはんや悪人をや
煩悩具足のわれらは、いづれの行にても生死をはなるることあるべからざる
念仏申すのみぞ、すゑとほりたる大慈悲心にて候ふべき
親鸞は父母の孝養のためとて、一返にても念仏申したること、いまだ候はず。そのゆゑは、一切の有情はみなもつて世々生々の父母・兄弟なり
親鸞は弟子一人ももたず侯ふ
念仏者は無礙の一道なり〔ほか〕
著者等紹介
玉木興慈[タマキコウジ]
1969(昭和44)年、大阪府に生まれる。1988年、甲陽学院卒業。1992年、京都大学文学部卒業。1997年、龍谷大学大学院文学研究科真宗学専攻博士後期課程単位取得依願退学。現在、龍谷大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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