内容説明
浄土真宗のみ教えのすべてが、この詩に。和語の『教行信証』ともいわれる『三帖和讃』が、身近な現代語訳になりました。和讃の美しい響きを味わないがら、その意味が理解できるように、原文と現代語訳を並べて示しました。現代語訳に加えて脚註と訳註を付し、巻末に左訓一覧等を収録した、配慮の行き届いた現代語版です。総ルビ、脚註・訳註付。
目次
浄土和讃
高僧和讃
正像末和讃
付録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホシ
16
実は去年の9月19日から1日1首ずつ和讃をtwitterでつぶやいていました。本日、全和讃のつぶやき終了。親鸞聖人といえば『教行信証』『歎異抄』ですが、前者は難解を極め、後者は聖人の語録であり直筆の書ではありません。私みたいな一般人が聖人の直接のお言葉を知りたいと思ったら和讃をよく読むべきだと思い、再読した次第です。聖人も「庶民に如来の誓願を伝えたい」という思いで和讃を書かれたでしょうからね。私の場合、胸に響く和讃は「正像末和讃」に多かった気がします。以下、私が好きな和讃を列挙しますが、無視してOKです。2022/09/23
ホシ
13
読メへの記録を始めて節目となる400冊目。日本から取り寄せた『三帖和讃』を読みました。阿弥陀如来と極楽浄土を讃嘆した「浄土和讃」、浄土教の高僧を讃嘆した「高僧和讃」、親鸞晩年期の信境を著した「正像末和讃」の353首からなります。親鸞聖人の〈仏性〉観や「自力の人は極楽浄土で宝の牢獄に閉じ込められる」という考えが面白いなと思いました。好きな和讃は「正像末和讃」にある「愚禿悲嘆述懐」です。胸にぐっとくる和讃が多いですね。昨日読んだ『唯信鈔文意』とあわせてこれからも読んでいきたいです。2018/10/03
じゃくお
5
親鸞聖人が詠まれた韻文詩をまとめたものが『三帖和讃』だが、聖人のお気持ちを詠まれた和讃は『愚禿悲嘆述懐』だけである。本の大部分を占める和讃は経や論に説かれている法義を詩としたもので、真宗徒が日常的に読む優しいテキストとしての性質が強く感じられ、真宗の知識が全くない人が気軽に学べるテキストという性質ではない。仏教文学としての価値も高いだろう『愚禿悲嘆述懐』に惹かれるのは私だけではないでしょう。極端なまでに自身を卑下する親鸞聖人の様子は、まさに真宗徒の美しい姿と言える。2019/02/26
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