内容説明
17歳のスザンナ・ケイセンは、ごく普通のティーンエイジャーだった。ある日、彼女はアスピリン1瓶とウォッカ1本を飲んで病院に担ぎ込まれた。動機が何だったのか、自分でもよく分からない。たしか頭痛がした。不安だった。…けれど、自殺するつもりではなかった。専門家は彼女を境界性人格障害と診断し、そのまま精神病院に入院させる。そこでスザンナは自分と同じように、心に問題を抱えつつ生きる同年代の女の子と出会う。反抗的で何度も病院から脱走しているリサ。空想癖のあるジョージーナ。そんな彼女たちとのふれあいの中で、スザンナは見失っていた自分自身に向き合う勇気を取り戻していく。映画のセリフがすべて分かる完全対訳と充実の語句解説付。
目次
1 過量摂取
2 クレイムア病院
3 初めてのセラピー
4 人格障害
5 外の世界
6 励ましの歌
7 アンビヴァレンス
8 自殺
9 回復
10 退院
著者等紹介
福永保代[フクナガヤスヨ]
フェリス女学院大学
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