感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田山河雄
1
はるか昔に苦労して読んだ作品です。今回読んでみてやはり苦労しました。子供の持つふがいない親父に対する反発やわだかまり、そして気持ちの通じ合えなかったことへの後悔、それを解消せよと促す声が実は自分の声だったと憧れの人から伝えられた時、人はどんな風に思うのでしょう。やっと会えた、若くてこれからの人生と見える幻の父親に、素直に親父と言えなくて、別れ際にしぼり出した「ねえ、父さん、キャッチボールしようか?」の声が妙に恥ずかしい。「いいとも…」と返す父に、親は無条件に子供を愛するのだな~と改めて思えてしまうのです。2018/09/01
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