内容説明
教職者の哀歓のこもる“答案にふくらむ鞄聖夜来る”、子供の姿を描出した“太陽へ飛び出してゆく夏休み”、独自の感性発揮の“パンジーの黄の重たくて飛び立てず”、昆虫の姿を活写の“蜉蝣に支ふる脚のありにけり”など、いずれも溌刺としていて、さすがに第一回朝日俳句新人賞の受賞者らしい力作。
目次
平成四年~五年
平成六年~七年
平成八年~九年
平成十年~十一年
平成十二年~十三年
著者等紹介
田中春生[タナカシュンセイ]
昭和28年4月21日大阪市生まれ。昭和57年「狩」入会。平成元年第11回狩座賞(狩新人賞)受賞。平成5年第1句集『シュプール』上梓。平成10年第1回朝日俳句新人賞受賞。狩同人、俳人協会幹事
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