内容説明
本書は、伝統の中から常に新しい試みに挑戦してきた著者が、より多くの人に「温故知新」、古いものの中から新しい発見や感性を求めてほしい、との願いから書き下ろされた意欲作である。多くの著名人との交流や踊りの楽しみ方満載。
目次
第1章 あの時、この時いつも夢中―踊っても踊っても、まだまだ遠い芸の道(習い事始め、初舞台『靭猿』;家元って悪代官?;名古屋をどり雑記帳―その誕生 ほか)
第2章 舞台を気楽に楽しむポイント―ほんのチョイとだけ知ったかぶり(歌舞伎『河内山』―現代でもぜひ使いたいセリフ;長唄『越後獅子』―流れ者の一節;長唄『勧進帳』―レスラーも真っ青の弁慶さん ほか)
第3章 あの人この人「言葉のスクラップ」―新聞インタビュー記事「右近激白」より(持続こそ力よ―女優 杉村春子;仏の心、野球の心―薬師寺管長 高田好胤;本音に生きる役者―俳優 勝新太郎 ほか)
著者等紹介
西川右近[ニシカワウコン]
西川流三世家元。昭和14年、西川流二世家元・西川鯉三郎の長男として名古屋に生まれる。19歳で初の舞踊劇を発表。先代鯉三郎同様、精力的に作品作りをする一方、新歌舞伎、演劇、TV、ラジオ、とその活躍は多方面で幅広い。自身が執筆した「八重山椿」は名古屋演劇ペンクラブ賞を受賞。昭和57年、愛知県文化選奨文化賞を受賞。昭和58年、西川流家元を継承。第34回より「名古屋をどり」を主宰。以後、「名古屋をどり」は驚くべきロングランを続け、平成14年には55回の記念公演を数えた。この間、二度のNAGOYA ODORIアメリカ公演、モナコ公室主宰公演など、海外活動もさかんに行う。平成13年文部科学大臣表彰。また、平成14年8月「日本舞踊舞踊劇選集」を発刊。ますます意気軒昴で多忙を極める毎日である
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