内容説明
本書は必要な歴史的知識を掘り起こし、それに基づく説明を可能なかぎり盛り込むことによって、最も難解と思われるカントの処女作『活力測定考』を理解可能なものにする試みである。
目次
序論 『活力測定考』を理解するために―われわれは何をなすべきか?
第1章 先入観と理解―若きカントの自然哲学を理解するために
第2章 18世紀の思想状況と若きカント―『活力測定考』理解の歴史的前提
第3章 ライデンのニュートン派と若きカント―大陸のニュートン受容における『活力測定考』の位置
第4章 若きカントの力学観―『活力測定考』におけるカントの力学
付録 原典資料クリスチャン・ヴォルフ「力学原理」(1728年)
著者等紹介
松山寿一[マツヤマジュイチ]
1948年大阪生まれ。1973年法政大学文学部哲学科卒業。1981年立命館大学大学院文学研究科博士課程修了。1985‐86年テュービュンゲン大学(旧西ドイツ)留学。1993年文学博士。1995年バイエルン科学アカデミー(ドイツ)留学。1996年以降ドイツ博物館科学史技術史研究所(ドイツ、ミュンヘン)客員研究員。2002/03年カイザースラウテルン大学(ドイツ)客員教授。現在、大阪学院大学教授
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