内容説明
本書は現代社会における政治的行為のあり方について述べたものである。ホッブズからパーソンズまでの政治理論を対象としている。そして、その理論展開の中に社会集団論とアメリカ論を双軸とする系統性を摘出している。
目次
第1章 トマス・ホッブズ―近代における個人と全体との相剋の措定(絶対主権と信仰の自由および団体論;絶対主権と自己保存権 ほか)
第2章 相剋の原初的解決におけるロックとスミス(信託・寛容・植民―ジョン・ロックの政治哲学;近代的ナショナリストとしてのアダム・スミス)
第3章 本格的相剋をめぐるJ.S.ミルとマルクス(J.S.ミルにおける統治論の歴史的性格;K.マルクスにおける再生産論と階級闘争)
第4章 世界的相剋をめぐるラスキとパーソンズ(H.J.ラスキにおける多元主義国家論;T.パーソンズにおける「秩序の問題」)
著者等紹介
伊藤宏之[イトウヒロユキ]
1945年愛知県生まれ。1968年名古屋大学法学部政治学科卒業。1971年名古屋大学大学院法学研究科博士課程中退。同年名古屋大学法学部助手。1972年福島大学教育学部講師(政治学担当)。1974年福島大学教育学部助教授。1991年福島大学教育学部教授。現在に至る
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