内容説明
著者は、臨床的な問題に関わるコミュニケーション・プロセスについて多くの基礎研究を行ってきた。これらの理論は、基本的に臨床現場の観察から導かれたものである。そしてこれらの理論の中に含まれる研究は多くの場合、臨床実践について非常に重要な示唆を与えることができるのである。このすばらしい目標に到達するためには、基礎研究と臨床実践を引き裂く垣根を取り払い、その間の掛け橋を創造することがまず必要である。この本はまさにその掛け橋となる。
目次
第1章 症状の解釈―精神分析の言語学
第2章 コミュニケーションの語用論―短期療法/家族療法の言語学
第3章 日本におけるコミュニケーション理論の展開
第4章 コミュニケーション理論と臨床的介入―表裏のアプローチ
第5章 コミュニケーションとシステム―情報回帰速度モデル
第6章 コミュニケーション概念の再考―「人間コミュニケーションの語用論」の第一公理の修正をめぐって
第7章 変化への抵抗と抵抗処理
第8章 臨床心理言語学への招待―あとがきに代えて
著者等紹介
若島孔文[ワカシマコウブン]
1972年石川県輪島市生まれ。1994年立正大学文学部卒業。1994年‐1996年ITC家族心理研究センタートレーニー。1996年ヴィクトリア大学短期リサーチ研修。1997‐1999年仙台市児童相談所心理判定員。1998‐2000年国立療養所岩手病院―関心理相談室心理療法士。2000年東北大学大学院博士課程修了、教育学博士。1999‐2001年3月財団法人ふくしま自治研修センター教授。現在立正大学文学部講師、日本家族心理学会監事、日本学校カウンセリング学会編集委員、神奈川県臨床心理士会幹事など。専攻は臨床社会心理学、臨床心理言語学
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