目次
第1章 冒頭部分の開示するもの(三編の小説;二編のメモワール;『ザイード』)
第2章 仮装としての歴史(一)(序;『モンパンシエ公爵夫人』の場合;『クレーヴの奥方』の場合(1))
第3章 仮装としての歴史(二)(作品宣伝における記録と小説、小説と現実化―『クレーヴの奥方』の場合(2)
『タンド伯爵夫人』の場合
『ザイード』の場合)
第4章 記録と小説との接合(一)(情念分析論と心理小説(1)
恋愛情念における秘密―情念分析論と心理小説(2))
第5章 記録と小説との接合(二)(歴史研究の意義と政治のための歴史;人間形成のための歴史をへて情念分析論のための歴史へ;模範的尺度としての歴史小説『ドン・カルロス』)