内容説明
本書は、人生の青年時代の入り口に立っている若者たちのために、また、既に実社会で活躍し様々な問題意識を抱かれているであろう社会人読者のために書かれた。二つの章からなり第一章では、人間の知とその理論的構成の諸問題が、ヨーロッパ特有の世界観、存在観との関わりで語られ、第二章では、人間の知とその倫理的諸問題が、ヨーロッパ的人間観を通して語られている。
目次
第1章 人間と「知の論理」―理論哲学の重要問題(神話から理性へ―古代の神話的世界観と宇宙論的世界観;理性と信仰の間で―中世の神学的世界観の変遷;苦悩する理性―近代の構成的世界観とその諸問題)
第2章 人間と「知の倫理」(ギリシア・ローマとキリスト教―古代の人間観;キリスト教的な人間像―中世の人間観;自己形成的人間像―近代の人間観)