内容説明
本書は「労働同盟」という概念を基軸として初期労働党の歴史を考察したものである。労働党の前身である労働代表委員会の成立は、この労働同盟の形成過程として理解することができるし、初期労働党史のターニング・ポイントであった1918年規約の採択は労働同盟の新段階と捉えることが可能である。
目次
第1章 J.ケア=ハーディと労働同盟(ケア=ハーディと自由・労働主義;ケア=ハーディと独立労働主義 ほか)
第2章 労働同盟の発展と「労働党」の確立(「労働党」への模索;議会行動への懐疑 ほか)
第3章 新労働同盟の形成と第一次マクドナルド内閣(第一次世界大戦と労働党;労働党外交政策の理念と現実―第一次マクドナルド内閣の外交政策)
第4章 新労働同盟と独立労働党(労働党の1918年規約と独立労働党;第二次マクドナルド内閣と独立労働党)