目次
第1章 神と理性の歴史―ヨーロッパ精神史の源流
第2章 ルネサンス
第3章 十七世紀の哲学と宗教
第4章 フランス啓蒙主義
第5章 ドイツ観念論と近代の終焉
第6章 二十世紀の思想
第7章 現代的課題としての歴史哲学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすか
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古代〜中世までは、哲学の目的は分かりやすかった。ギリシャ都市国家が形成される過程での「国家とは何か?」「如何にして安定した統治がされうるか?」という問いへの答えを探る思索。キリスト教が神への絶対服従を求める社会と、「個人の自由・尊厳とは何か?」を両立させようとする試み。しかし、近代へ近づくと目的を捉えきれない。デカルト、カント、ハイデガー、彼らは何を考えようとしていたか。閉塞してきた時代の鬱屈感に悩んで思考の迷路に入ってしまった印象もある。フーコーは少し理解できそうだったから深掘りしてみたい。2024/02/18