内容説明
日本の代表的思想家を取り上げ、比較思想の見地からその思想の解明を行うことを意図とし、対比的方法と比較的方法を駆使して各思想を鮮明に把握する。比較思想研究の実例を如実に明示する。
目次
1 比較思想の視点から―仏教と儒学(空海―比較思想の開創者;法然・親鸞―中国仏教の受容と主体化の視点から;道元;日本近世儒学における「形影なきもの」―第一着か、第二着か)
2 近代日本と比較思想(中村敬宇;西田幾多郎の比較思想論;理性の超克―比較を生きた思想家・鈴木大拙;和辻哲郎の思想における「かたち」の意義について)