内容説明
信州に関する史実や人物に触れた興越あふれる小品に自伝的回想を加え、戦後地方史の発展のなかで辿った著者自身の研究の軌跡をあざやかに描き出す。肩のこらない読み物の形でまとめ上げ、読者に披露する好随筆集。
目次
1 信州の人々(ハヤシ・ライス誕生―高橋成重覚え書;チュラ・ビスタの誇り―茅野恒司小伝;山極越海先生を偲ぶ;史料編纂所と信州;一筋の道―森克己先生の業績;いのしし談義―北沢正誠のことなど;飯沼源次郎翁のこと;農村史料調査会のこと―実月圭吾先生と近世史;児玉幸多先生のこと;借馬村の検地帳―所三男先生の古稀;ささやかな期待―一志茂樹先生の喜寿;多摩川―横山十四男さんに ほか)
2 地方史を探る(化粧田のこと;「松本藩・戸田家宝展」に寄せて;郷倉の話―庶民史料をたずねて;栄川老師の遺戒 ほか)
3 来し方の記(物のない博物館;御民われ―中学四年のこと;古稀の若人―父の談話から;寮歌のききめ ほか)
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