内容説明
肉声で語られる文人たちの横顔。日本文学から比較文学、アイルランドのフォークロアまで、綺羅星の如く輝く文人たち36名との交流を、妖精学の第一人者である著者が独自の視点から描く。縦横に織りなされる人間模様が多様な角度から光を放ち、著者の人生航路のみならず、昭和から現在にかけての日本文化・教育・文芸史の一側面を浮き彫りにする。
目次
菊池寛―民衆映画劇場とアイルランド文芸復興運動
川上澄生―版画家にしてオペラ歌手
柳宗悦―「科学と宗教と芸術と」
濱田庄司と棟方志功―黒縁眼鏡と赤いセーター
日夏耿之介―恩師の呪縛
谷崎精二―「早稲田天皇」のポオ全訳
西條八十―白孔雀の「母謡」
正宗白鳥―「六文銭たれ」の教えと岡山の家
蘆原英了―シャンソン友の会
蕗谷虹児―「花嫁御寮」のベレーのお爺さん〔ほか〕
著者等紹介
井村君江[イムラキミエ]
1932年栃木県に生まれる。1965年、東京大学大学院比較文学比較文化博士課程修了。Cambridge、Lucy Cavendish CollegeのVisiting Scholar(1977~79、1982)、Oxford、Magdalen CollegeのVisiting Scholar(1997~98)、Kingston UniversityのLecturer(1998)、早稲田大学講師、鶴見大学・明星大学教授を歴任。明星大学名誉教授。妖精美術館館長(福島県金山町)、うつのみや妖精ミュージアム名誉館長(栃木県宇都宮市)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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