感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みつ
14
中学生が演じるための脚本集の2019年版。11篇を収める。冒頭の「発刊にあたって」によれば、うち4作品が中学生自身によって書かれたものとのこと。少なくとも自分には、大人たちとの作品との見分けがつかない。中学生の作であることが明示された『こころのとびら』は、事故で障害者(この「害」を含む表記は、作者が敢えて選んだもの)となり高校を1年留年した姉とその弟のやりとりが中心に進む。限られた登場人物に焦点が当たるのはむしろ例外で、多くは中学生たちが群像として役を演じる。合唱や挿入曲が重要な役割を果たすのも特徴。2025/02/18