内容説明
“待ち”の政治哲学を佐藤栄作から、そして慎重果敢な集金術を田中角栄から学び、若槻礼次郎に次ぐ、出雲(島根県)から誕生した二人目の総理大臣・竹下登。「県会議員出身者で総理なったタメシはない」と言われながら、三十余年の風雪に耐え、ついに国家最高権力者の地位をきわめた“おしん宰相”竹下新総理の苦難の道のりと人間像、そして政治哲学を浮き彫りにする。
目次
第1部 政権の掌握(忍従16年ついに政権をつかむ;熾烈きわまる政敵との暗闘;竹下派旗上げの決断と痛み;創政会結成に田中角栄の逆鱗)
第2部 雌伏30年(政治家への夢を抱いて研鑚練磨の日々;県会議員から赤じゃうたんへ;不遇のなかで培った国会対策術;2期の官房長官で八面六臂の活躍;大いに辣腕をふるった蔵相時代;登龍門の幹事長で党内掌握)
第3部 人脈と政策(竹下を支えた113人の同志;稲門宰相から学んだものは何か;政官財に張りめぐらす華麗な人脈;艱難辛苦をバネにした政治哲学;山積する難題に期待される手腕)
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