感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
29
#池田はるみ #短歌 #現代女性歌人展 雨いたく降りをればよにはたづみ多(さは)ずぶ濡れに恋うてゆかうか 雪の夜の安きみ生(あ)れと祖母(おほはは)が産湯にひたすろしあ国彦 五月雨の力士幟の下にゐるあはれわたくし少しミーハー 春雨にしとど草に祭られて透きとほりけむ古代天皇(すめらぎ) いぼをこぜ・えい・みのかさご・めがねもち吾を笑はする鱗(いろくづ)どもや 深海に沈むいろくづ降る雪の消(け)ぬがの君に似たいろくづ2016/07/21
のりたま
0
帰りたきいろこのみやの大阪やゆきかふものはみなゑらぐなり/死者と会ふ心地こそすれ地下鉄に濡れたる傘を抱きてをれば/死ぬ母に死んだらあかんと言はなんだ氷雨が降ればしんしん思ふ/口あけて花山周子笑ひおり大きくしろい牡丹のよこに/あかね二歳いだけばわれの耳元につぼみのやうな悲しみをいふ/四世代みなが揃ひて食事せりそののちあらず一度きりなり2023/08/04