内容説明
写そうと思う風景に向かって、急いでシャッターを切るな。その前に横を見なさい。うしろを見なさい。そこにもっとよい風景が見つかるかもしれないから―。したがって、パリの超有名観光スポットの風景はあまりなく、本書はあくまでも、もうひとつのパリ、“ふりかえって見た”パリの風景を蒐集した私なりのパリガイドである。
目次
白鳥の散歩道―セーヌ河の真ん中を歩く
眺めのいい橋―空中庭園さながらに
薔薇のパラダイス―花咲くブーローニュの森
アラベスクの夢―異文化に架ける橋
パリの田舎パン―若き天才のパン職人たち
島の日曜日の昼下がり―スーラが点描した風景
修道士さんたちの広場―素顔のパリに出会う街角
奇蹟のメダル―昨夜私の前にマリア様が現れて
パリの泉―ミネラルウオーターの暮らしの中で
パスツールの寝室―ついの住処の研究所〔ほか〕