内容説明
「函館や小樽に比べて札幌にはあんまり古い建物は残ってないしょ。」が、本書を見ていただければ、札幌もまんざらではないことがおわかりだろう。結構しっかりと街中でがんばっている歴史的建物が多い。もちろん、そこには所有者や使用者の熱い想いが込められている。本書は、その由来や建築意匠を紹介したものである。
目次
札幌の建築探訪(時計台・札幌市郷土博物館;道立文書館分館;NTT北海道支社ビル;北海道庁旧本庁舎;北海道大学農学部附属博物館旧本館;バチェラー記念館 ほか)
失われた建物(北海道鉄道管理局;国鉄札幌駅;五番館;札幌鉄道集会所)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
moonanddai
6
久しぶりに読んでみましたが、またそれなりの発見があるものです。「ああこの建物今もある」とか「これなくなっちゃったよな」とか…。そんな中で「あれこれまだあった??」なんて思って見に行くと、まだ残されていたりして。そんなときはうれしくなるものです。最近引越しをして、ご近所(になった)建物も出てきました。この本ガイドに散歩に勤しみます。ところで「失われた建物」コーナーを見ていますと、私が北海道に上陸した後も建っていた建物が結構あるのに、ある意味驚き、ある意味がっかり…。このころからもって見て歩いていれば…。2017/09/26
サクラ
5
写真だけパラパラと見るつもりが、結構真剣に読んでしまったw お馴染みな建物がたくさんあったが、1998年発行の本なので、これに載っててもすでに解体されてる建物も。。。札幌って古く歴史が有っても躊躇なく解体して、真新しい建物をすぐ建てるよなぁと思ってましたが、ちゃんと残ってるのも在るのね。雪害で内地の建物に比べて傷みも早いと思うけどずっと残して欲しいな。ノスタルジックな気分を満喫いたしました。2016/02/27
moonanddai
1
昔はよく歩いたのですが、最近はちょっと年で…。なんて気の弱いことではだめですね。暖かくなったら、この本を参考に見て回りましょう。2015/02/05
志村真幸
0
北海道近代建築研究会が、道内の近代建築をまとめたシリーズの「札幌」篇。 西洋建築だけでなく、日本建築の屋敷や牧場の施設、神社建築なども。 1998年の出版時点で現存していた118件にくわえ、消失してしまったものも写真でとりあげられ、さらに北海道開拓の村に移築された建物も。 現存建築としては、時計台に始まり、北海道庁旧本庁舎、ホクレン備品倉庫、北海道神宮直心亭、北海道大学農学部本館、エドウィン・ダン記念館、中井家農業施設など。 カラー写真で示されるほか、建築年、設計者、現況などの情報も簡単に。2022/06/23
オラフシンドローム
0
★★★☆☆ レンガ作りの倉庫や古い建物の趣が好き。 でも、一般公開されていないものや、もう既に取り壊されてしまった物もあり、情報としては少し古い感…。 今、見れるうちに見ておかなくてはならない建物も沢山!2022/04/23