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内容説明
十勝の原野で開墾生活を続ける一家を襲った大凶作、早霜。激しい労働や貧困にもめげず力強く生きようとする戦時の農民の裸の姿、反戦の心、そして色彩豊かな描写を通じて伝わる自然への深い思い…。前作「開墾の記」の感動がふたたび甦る。
目次
1 凶作の秋
2 留守中の出産
三 春待つ心
4 冷害と非科学性
5 物資不足
6 わが家の教育問題
7 戦時下農業の悲惨
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
rincororin09
1
亡くなられてから見つかった原稿とのこと。前作よりも厳しい時期が描かれている。そんな中でも山野草木の姿に確かな画家の眼を向けていると思う。挿し絵に救われる。 また、開拓農民が戦争という時局にどう飲み込まれていったのか…苦しい生活の農民側の目線が切なくまたたくましくももある。2019/11/14
必殺!パート仕事人
0
著者の死後10年以上経ってから見つかったものだそうです。奥様の前書きによると、『開墾の記』にあった陽気さとか覇気のようなものが感じられないと。戦中ということもあるでしょうが、開拓生活が楽にならないことがなんとも…。土を肥えさせるために牛の糞を取りたいが、それにはいい牧草が必要。それには労力が必要で、結局家内の労力に頼らざるを得ない、ということが繰り返し出てきます。手記と一緒に見つかったものなのか、著者の風景画がたくさんで嬉しい。2024/09/27
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