内容説明
この物語は、もう47年も以前に日本の最北端、北海道の猿払沖合で海難にあい沈没したソ連船「インディギルカ号」の当時の模様を当時の新聞記事や救助にかかわった方々の証言をもとに、できるだけ事実に近くドキュメンタリーふうに再現したものであります。地元猿払はもとより、近郷近在の人たちが老いも若きも、男女こぞって決死の人命救助や、炊き出し、遺骨の送還、埋葬と、海に生きる人たちの国境を越えたうるわしい人間愛に感動して、永年かかってこの本をまとめました。
目次
第1章 ドキュメント・ソ連船インディギルカ号遭難の悲劇
第2章 それから47年後の証言
第3章 インディギルカ号遭難に関する猿払村日ソ交流のあゆみ