内容説明
1899年、商業美術家ジャン・マルク・コテは、フランス“世紀末”の祭典の一環として、シガレットカードのイラストを玩具メーカーから請け負った。しかし、カードは、玩具メーカーの操業停止によって日の目をみる機会を逸してしまった。あとには、印刷されるのを持つだけのカードが残された。そして今、この2000年の未来の生活を描いた50枚のカードが、未来学者アシモフの目にとまった。過去(1899年)から未来(2000年)を予測したこれらのイラストを生き生きとしたアシモフの目をとおして愉快に眺め、さらに遠い未来に想いを馳せている。
目次
序章
カード(SOS!グライダー発進せよ!;ヘリコプターから偵察中;街角のエアー・ターミナル;飛行船の参戦―ウィークポイントはガス袋;いたずらなエンジェル;密輸業者を追跡せよ;青き空、血色のしずく、弾け飛ぶ… ほか)
カードの由来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
16
「100年前の人」が描いた「100年後の未来」のイラスト、を巨匠アイザック・アシモフが見出し、さらにそれを石ノ森章太郎が見出して本にしたよ…という本、そりゃ読みたくなるよね。で、読んでわかったことは「人類の未来に対する想像力の射程がとても狭い」ということ。ライト兄弟の飛行成功より、数年前に描かれたイラストだから、いかんせん飛行機ネタ多すぎ。いちばんのお気に入りは「スキューバダイビングをしながら、鳥を釣る」というイラスト。そんなことより、巻末図書紹介にあった「西暦3000年から見る、2000~3000年」が2019/06/16
トマト・デラックス
1
昭和63年に描かれた絵本だったけど子ども向けにしては少しレベルが高い気がする。1898年にカードに描かれた2000年の未来にツッコミを入れていく形で話しは展開していく。ヒトの想像力は過去と現在に大きく縛られていて、未来予測が難しいことが分かった。しかし、知識が豊富な人が想像すればもう少しまともな予測が出来たのではないかと思った。2014/05/13
llll'
0
2010/06/06
淡雪
0
こういう未来予測についての解説は、アシモフじゃなくクラークのほうがよかったかも。キャプションがワクワクしない。フランク・リード・ライブラリーとかタンタンの冒険とかが好きな人なら図書館で借りてみるといいとおもう。ヨコジュンの「日本SFこてん古典」的面白さはあんまり期待しないでね。2015/09/23
KimuraShinichi
0
本屋さんで立ち読みで読んでしまいました。
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