内容説明
本書にはコンピュータが自らの意志で自らのために生きているユニークな話が登場する。また、犯罪や、恐ろしいこと、イカサマ行為の道具としてコンピュータが使われてしまう話もある。コンピュータと犯罪。バラエティーに富む本書は、コンピュータ・マニア、SF小説ファン、推理小説ファン、そして何か面白い読み物を求めている読者を十分に満足させてくれる近未来のSF傑作集である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
20
87年(昭和62年)の1600円の単行本初版。カバーにはアシモフ編とのみ記されているが、グリーンバーグとCGウォーも参画している。この体制で米本国では沢山刊行されているが、邦訳は4冊ほど。本書は10編収録のコンピュータアンソ。巻頭にアシモフの序文があり、内容はかなり面白い。ウェレンの「ゴールドブリック」は約110頁の中編で、SFではなさそうだがミリタリとんでもサスペンスの疾走感が良い。ウェレンはもう一作ある。巻末のアシモフの作品は犯罪予測機械(ディックは生身だったが)の別の一面を捉えた佳作。★★★★☆☆2021/06/03




