内容説明
本書では、脳科学の最先端である脳画像撮影技術(脳SPECT検査)を用いて5000人もの人々を診察・治療してきた医師が、脳と思考、感情、行動との関わりをわかりやすく解説します。職場、学校、家庭で、人間関係を円滑にし、脳の機能を最高にする「処方箋」。これであなたの行動や考え方は、劇的に変わります。
目次
脳の活動を目で見てみると…―視覚の効用 心に焼きつく「イメージ」
ナイフと妖精―「脳と行動」に関する基礎知識
愛と憂鬱はどこで生まれるか―「深部大脳辺縁系」について
ポジティブ思考で絆を強めよう―深部大脳辺縁系のための処方箋
不安と恐怖はなぜ起こるのか―「大脳基底核」について
恐怖心を克服しよう―大脳基底核のための処方箋
注意力と衝動性の謎―「前頭前野皮質」について
集中力を鍛えるには―前頭前野皮質のための処方箋
心配性と強迫心理のメカニズム―「帯状回」について
思考循環から抜け出すには―帯状回のための処方箋〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Jamie
3
心理学の視点ばかりに傾倒して見ていたので、脳科学から見る愛と憂鬱について視点が新鮮で面白かった。2015/04/21
かつどん
1
驚いた!!のは、思考、感情などは実体のあるもので、脳の物理的な反応の影響を受けているということ。決してあいまいな存在ではないのですね。例えば、一つの考え方からなかなか抜け出せないのは、「帯状回」という部分の異常反応によるもの。他にも、「深部大脳辺緑系」は、外側からの刺激に対してプラス、マイナスの感情を生み出す部分…というように、本書ではおおまかに五つの部分に分けて説明されてます。 脳が傷つくと性格が変わるという話を聞いたことがありましたが、本書で理由が明らかになりました。2015/08/24