内容説明
人が犯罪に手を染めるときの「心」、犯罪者の「心」の内側はいったいどうなっているのか。何が“最後の一線”を越えさせてしまうのか。本書は、マスコミでもおなじみの著者が、この素朴な疑問について、わかりやすく解きほぐしてくれた“犯罪学入門”である。犯罪と隣り合わせの時代に生きる、私たち“普通の現代人”の必読書。
目次
1章 何が人を犯罪に駆り立てるのか?
2章 誰でも犯罪者になる可能性がある
3章 犯罪者はどうやってつくられるのか
4章 「心の病気」と犯罪が結びつくとき
5章 未来の犯罪はこうなる
6章 犯罪を防ぐにはどうしたらいいのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コジターレ
1
読メ登録前に読了。
ほたる
0
1994年出版。 当時の刑事事件を例に出しつつ、著者が実際に行った精神鑑定のエピソードを挟んで、心理学的な良心の形成、精神疾患などが語られる。 松本での事件と弁護士殺害の発生後(遺体発見前のため、文中では失踪扱い)であり、地下鉄サリン事件以前という時期に書かれている。本文では別々の事象(当時は全貌が明らかになっていない)として触れられるが、その後に起きた事件を考えると心がざわつく。 終盤は当時の死刑廃止論や「人権派」について触れられる。20年以上前の本のため、また情勢が異なる感じ2017/06/27
しんどう
0
難しい、興味本位で手を出すには骨が折れます。犯罪者の自己表現による犯罪、精神的なもの病によるもの、そういった行動の根本的にあるものが詳しく書いてある。犯罪者の精神、根本的にあるもの潜在的にあるものがなんなんか?どういった経由でその思考にいたってしまったのか?それについて考えさせられる。その犯罪者も結局は心の中に誰もいなくなってしまった結果だと思う。心が抱えてるものが何かわかったら、次はそうなってしまう前に手を差し伸べたい。しかし、この本は1994年の本なのでその当時のものだと考えて読んだ方がいいかも。2011/01/25
miwarin
0
「人間は本能的に犯罪者である」という始まり。読んでたら1歩でも間違えれば犯罪者になっちまう、という感覚になった2010/03/24
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