目次
第1部 日本語教育学の「地」と「図」(日本語教育学の体系化をめざして(1)―日本語教育学に関する議論の推移と社会的役割について
日本語教育学の体系化をめざして(2)―日本語教育関係者の社会的役割について)
第2部 日本語教育学の「地図」を描くために(教育実践を「知」にむすぶ―レビューするテーマ:学習の分析とデザイン;「ことば」「文化」、そして「教育」を問い直す―レビューするテーマ:言語教育と文化;地域日本語教育を問いつづける―レビューするテーマ:多文化社会の構築と言語教育の役割 ほか)
第3部 わたしが描く、日本語教育の「地図」(岡崎敏雄;細川英雄;山田泉 ほか)
著者等紹介
神吉宇一[カミヨシウイチ]
長崎外国語大学外国語学部特別任用講師。大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。修士(言語文化学)。小学校教員、政府系財団職員をはじめ、広告代理店、葬儀業、打上花火業、自動販売機冷温切り替え作業など、正規・非正規30以上の職を経験し、2013年9月より現職。前職の一般財団法人海外産業人材育成協会(HIDA)でアジア人財資金構想事業やEPA看護師・介護福祉士育成事業等に従事。以来、日本語教育の「外部」との連携をどう構築するかに興味を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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イサオ
5
漠然かつ安易に生活を送り、ステレオタイプに陥りがちな自分の愚かさを痛感した。院に進学し、将来も教鞭を取って、より多くの人々に日本語の美しさを伝えていくというふうにずっと構想してきた。まさに「内の社会」にだけ目を留めている。別に誰でも必ず社会全体に貢献しなきゃというわけではない。ただ院に進学するつもりで、端的に言えば「内の社会」に頑張るなら普通に生きてさえいればいくらでもできると思う。自分がこんなに大金と時間を費やして勉強するのであれば、少しでも「外の社会」に還元しないと水の泡でもったいなくてしょうがないね2015/07/18
ena
4
先日Amazonでやっと手に入って、本日読了。 今の日本語教育のトレンドがギュッと入った一冊だと思う。 日本語教育関係者、とくに研究している人には絶対に読むべきではないだろうか。 私も自分の研究を見直すことととなった。 何度も読み返したい。2015/06/23
Nobu A
3
2ヶ月程棚に眠っていた購読本をやっと読了。日本語教育を教室内外から更に広い視野で見つめ直すことを唱える。歴史的な背景や様々な教育理論の説明もあり、勉強になった。一方で、今まであまり考えたことがなったからかもしれないが、所々内容に少し抽象的すぎる感も。教師が変わる必要性は理解出来るが、理想の教育を目指すには(今までのやり方を心地よく思い、言語習得をある程度促進してきた)学生も変わる必要があるのでは。いずれにしろ、今までの教育観を揺さぶる本。もっと勉強せねばと思った。2015/07/29