目次
抽象の段階―ことばは同一平面にならんでいない
内在的意味―「おとうさん」と「パパ」は違う
分類―子ども1は子ども2ではない
二値的な考え方から多値的な考え方へ
地図と現地―地図としてのことば
報告と推論―事実を述べることは難しい
エトセトラ―ことばではいいつくせない
ことばの落としあな―いいたりないということの意味
一般意味論と心理学
一般意味論とカウンセリング
一般意味論の考え方・定義・評価
著者等紹介
福沢周亮[フクザワシュウスケ]
現職、筑波大学名誉教授、聖徳大学名誉教授。専攻、教育心理学、言語心理学。経歴、東京教育大学教育学部心理学科卒業、同大学院教育学研究科博士課程満期退学。1973年「漢字の読字学習に関する教育心理学的研究」により教育学博士。埼玉大学助教授、東京教育大学助教授、筑波大学教授、放送大学客員教授、聖徳大学教授
藪中征代[ヤブナカマサヨ]
現職、聖徳大学大学院教職研究科教授。専攻、教育心理学、言語心理学、保育心理学。経歴、岡山大学教育学部卒業、聖徳大学児童学研究科博士後期課程修了。2003年「朗読聴取に関する教育心理学的研究」により博士(児童学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ATS
9
★★☆論理療法の本を読んでいるときにその中核概念として一般意味論が挙げられており、気になって読んでみた。細谷功著『具体と抽象』に共通するようなところが多かった気がする。専門用語として外在的意味、内在的意味、通達的内包、感化的内包などがあった。本著でも述べられているが一般意味論について多くの人が様々な定義をしており、一貫した学問体系になっておらず、やや読むのに苦労した。あと文章がやや読みにくいというか、説明不足な感が否めなかった。ややマイナスな面もあるものの、読み物としては面白いと思う。2018/10/15