内容説明
保育の原理は「育つものを育たせようとする心」から出発します。保育は営みであり、保育者はいわば子どもの伴走者です。その専門性は、子どもを慈しみ育てようとする力の掘り起こしに始まります。何をどう学び、自分をどう育てるかを教えていきましょう。
目次
序章 保育の基盤
第1章 保育の意義、歴史・思想
第2章 保育の社会的意義と保育制度
第3章 発達過程に応じた保育
第4章 保育における計画と環境
第5章 保育の実践1―保育における養護と教育
第6章 保育の実践2―保育者の意識と保育行為
第7章 保育の現状と課題
著者等紹介
関口はつ江[セキグチハツエ]
慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程満期退学。現在、東京福祉大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
17
2012年初版。保育原理のテキストです。しかし、著者たちの保育とは何かという理念や理想、思いがつまった本でした。保育者が保育者としてのアイデンティティを持ちつつ、専門性を発揮するために必要な子ども観を培うことが大切なんだと思いました。特に保育の理念や歴史・思想は、読みごたえがありました。ただ、幼保一体化(一元化ではないことに注意)に対して、本著の立場がわからなかったことや、小1プロブレムの問題に対して幼保小連携の問題などで保育がどのように変わるのかについては曖昧だったように思います。そこが少し残念でした。2015/03/29