内容説明
画家ロートレック―彼は料理家でもあった!“Belle Epoque”が甦る230点余におよぶ美食の極致を秀抜な素描と共に卓上におくる“豪華料理本”。
目次
スープあれこれ
薬味と香草
虹色のソース
魚貝類あれこれ
野鳥獣肉あれこれ
家畜肉あれこれ
野菜類あれこれ
引き立て役あれこれ
チーズあれこれ
メニュー
きわめつけ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
syaori
68
素晴らしい画家で、美食家でもあったというロートレック。自らも料理して友人達に振舞ったそのレシピを、彼の親友で後に絵の管理者ともなったモーリス・ジョワイヤンがまとめた本。当時のならいで、今日の料理本のような分量等の詳細な記述はなく、完成した料理の絵もないので出来上がりの想像のつかないものもあるのですが、料理に加える酒として上等の赤白ワインを指定し、産地等も細かく指示するレシピには著者の食への情熱が滾っていて、字を追うだけで口元が緩んでしまいます。著者の素描もふんだんに載っていて、読んで眺めて楽しい本でした。2022/01/20
まっと
2
ロートレック。作風が好きで在宅勤務の休憩時間に時々画集を手に取るものの、彼の美食家、料理人、更にはもてなし好きとしての顔に出会った1冊でした。1頁また1頁と読み進むと、食へのこだわり、材料へのこだわり、素朴な印象すらある料理一つ一つに対する愛情が端々に感じられ、挿絵も楽しみながら気軽に読了。残念ながらどんな仕上がりなのかは写真も絵もないので想像の翼を少し拡げて、、、これがまた楽しい。材料をそろえるのも大変そうなメニューはあるけれどあとは代用品(これを考えるのも楽しそう)で自分で実践で確認?いやいや、、、2022/02/10