内容説明
2ほんの木はともだちどうし。ところがある日、2ほんの木のあいだにたかいかべがつくられて、おたがいを見ることもできなくなってしまいました。2ほんの木はかべをのりこえようといっしょうけんめい大きくなり…。もう一度、きみに会いたい。1997年度サン・テグジュペリ賞受賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
20
切磋琢磨し、共に成長していく友もいれば、足を引っ張り合い、結果的に双方不幸になる友もいる。本書は前者で良かった。2020/06/25
たまきら
18
いつもいっしょが当たり前の2ほんの木が、ある日突然あえなくなる…その不条理さに人間としてはずかしくなったり、また擬人化された人間の社会をかいまみたり。なかなか味わいの深い絵本です。小学生が読んでも面白いかも。2017/03/08
みさどん
15
表紙の印象よりずっといい本でした。2本の木がけんかばかりしていると、柵ができて、互いに見えなくなってしまいます。落着かと思いきや、寂しくてたまらない。こんな心理が子どもにもうまく伝わりそうです。柵を越えて上へ上へと伸びていく2本の木。心も成長していったという感じが出てきます。2本の木は枝をからませて仲良くなるのでした。鳥も渡り合えるのですねえ。2016/10/15
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
メンバーに勧められて読みました。表紙以上に深い絵本。人間社会を感じました。2018/04/19
退院した雨巫女。
10
二本の木が、様々な苦難を乗り越えて一緒になれた。これからも、離れないように。2010/10/19