内容説明
あっくんのおとうさんは、なかなか帰ってこない日があります。そんな夜、おとうさんはどこでなにをしているのでしょう?おとうさんが息子に語る、四季折々の不思議な不思議な夜の物語。
著者等紹介
市川宣子[イチカワノブコ]
神奈川県生まれ。「ケイゾウさんは四月がきらいです。」(福音館書店)で第56回小学館児童出版文化賞を受賞
はたこうしろう[ハタコウシロウ]
1963年兵庫県生まれ。絵本作家、イラストレーター。ブックデザインも数多く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
78
児童書。中学年向き。お父さんが遅く帰った訳は、じつは○○してたから。愉快なホラ話が4つ▽[1.きのうの夜、おとうさんは、あなをほっていたんだよ]なまずが暴れたら大変[2.きのうの夜、おとうさんは、ボートをこいでいたんだよ]かみなりさま[3.きのうの夜、おとうさんは、ホームランをうったのさ]あらいぐまとお星さま[4.きのうの夜、おとうさんは、町に春をよんだよ]くまの帽子と木登り▽こんなお父さん、超理想的いいなぁ。2010年刊2024/09/12
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
47
父の日にピッタリ。帰るのが遅くなったお父さん。その訳をユーモアを交えて子供へ話して聞かせる。4つの理由がありますがそれがまた楽しくワクワクするような内容で、こんな理由だったら子供も許せるっておもえました。しかし、妻には通じないだろうな~(笑)。遅くなったから週末は約束を守って子供と一緒に遊ぶお父さんも素敵でした。2021/07/04
かおりんご
27
児童書。お父さんは、いろんなことをしている。嘘だと言ってしまったらそれまでだけど、あっくんが楽しいと思えば、こんな作り話もありかなと思う。最後は、あっくんと一緒に、似たようなことをして遊ぶから、なんていいお父さんなんだろうと思った。低学年からの一人読みによさそうな短編集。2021/09/26
Yukiko Yosuke
23
あっくんのお父さんは時々なかなか帰ってこない日があります。お父さんが一人称で語る、そんな夜に起こった不思議な出来事「あなをほっていたんだよ/ボートをこいでいたんだよ/町に春をよんだよ」の3編収録。このお父さん、なかなか負けず嫌いで、あなたにはできないでしょうねえと言われれば、「誰に向かって言っているのかな?」と対抗心をむき出して挑戦するのが楽しい。そして最後に必ず寝ちゃったあっくんに優しい一言をかけるのがじんわり温かい。/小2娘に。2023/12/11
遠い日
21
時々、なかなか帰って来ないおとうさんは、一体どこで何をしているのか?ちょっと奇妙で、ちょっと温かい、おとうさんのその理由。すぐにムキになる、一生懸命やってしまう……そういう愛すべき癖のため、おとうさんは帰れなくなる。関わったもの全てが、おとうさんをやがて認めていくくだりがとっても愉快。はたこうしろうさんの挿絵も、ユーモアと愛がたっぷり。2016/05/28