出版社内容情報
重武装と長大な航続力を兼ね備えた万能戦闘機のコンセプトのもと開発された屠龍。大戦全期間を通じ陸軍の全戦域に投入されるも光彩を放つのは本土防空戦。押し寄せる龍の群れのごときB-29を果敢に屠る「複戦」の姿はもとより、その開発から発展、全配備部隊の運用、戦闘経過までを徹底的に詳述した複戦解説の決定版です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roatsu
17
二式複戦”屠龍”について大変網羅的に取り上げた史料的価値高き一冊。大戦間の時代に列強各国で研究された双発戦闘機に触発され、様々な曲折と苦難を経て成った開発、苦戦が続く中”重爆殺し”や襲撃機として有効な戦法を見出していく壮絶な戦歴、B29相手の空対空特攻のこと、そして装備した飛行戦隊と多くの将兵達の横顔など凡そ本機の軌跡に関し全てが分かると言える。米軍による写真(カラー有)も多く、敗退したニューギニアや比島、本土等各地で翼の日の丸も鮮やかに骸をさらす本機の姿は何とも口惜しく、悲しい。ただ、感傷の対象ではなく2018/08/16
F4ふぁんとむ
5
美しい飛行機だとは思うのだが、設計も戦果も素晴らしいとはいいがたい。なんとも読んでいてつらくなる。鹵獲されてアメリカ軍の塗装をされた機体は「これ違う」感満載。屠龍にはやはりまだら迷彩が似合う。書籍としてはこれ以上はないほどの完璧版。2018/10/02
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