内容説明
これは、書を愛し、自然を愛し、自由を愛し、ひとすじの清流のように生きたひとりの人間の記録である。
目次
第1章 神童・二葉(お薬師さまの子;大丈夫の書 ほか)
第2章 驥山になる(書の武者修行に出る;友人、関雪 ほか)
第3章 月琴を奏でる(皓台寺にて;月琴を奏でる ほか)
第4章 戦火のなかを生きて(お父さんは春の日;父、東江の死 ほか)
第5章 天翔ける幻の馬(驥山、健在なり;お春さん ほか)
著者等紹介
那須田稔[ナスダミノル]
1931年静岡県浜松市に生まれる。幼少年期を満州(中国東北部)ハルピンで過ごす。東洋大学文学部国文科を経て、愛知大学中国文学科中退。「ぼくらの出航」(講談社)で、講談社児童文学新人賞、「シラカバと少女」(実業の日本社)で日本児童文学者協会賞、サンケイ児童出版文化賞、「おとぎばなしシリーズ」(盛光堂)で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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内間悠介
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書聖と言われた川村驥山氏のお話。書を通しつつ、非常に人として深い川村氏の生涯を追い掛けつつ、作品等の写真も載っていると中々に豪華。最後の方の書も深い「無一物中無尽蔵」何も無いと思える中に本当は限りない沢山の物が詰まっている。それを見つけられる人は無限の宝を手に得られるが努力も工夫もしない人は得られない2015/09/22
あお☆
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一つ一つのエピソードがイキイキと描かれていた。昔の人はすごいねえ、でも今と同じ人間だって思えるね。2008/08/25
杏子
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書道のことはよくわかりませんが、伝記ものとしては、その生涯がよく描かれていてよかったと思います。 2008/07/12
私的読書メモ3328
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学習伝記まんがの小説版のような本。お話としては、どうしようもなく面白くなかったです。英才教育を受けた神童が、周囲にも恵まれ順調に育って円満に生涯を終えたというだけ。実際にはいくらかの工夫や葛藤はあったに違いないのですが、そのあたりも何事もなくあっさりと成功していて、本当に略年譜で済むものを時間を無駄にしたとしか思えませんでした。もうちょっと何とかなったと思うのですが。2019/03/09
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