出版社内容情報
女性パイロットは世界一周をめざす!発明家の野ネズミは、ネズミのパイロットに触発され、自ら飛行機をつくって飛び立つ。やがて野ネズミはある女性と運命的な出会いを果たす。
内容説明
女性パイロットは世界一周をめざす。私たちは空を飛びたい!
著者等紹介
クールマン,トーベン[クールマン,トーベン] [Kuhlmann,Torben]
イラストレーター、絵本作家。1982年、ドイツ生まれ。幼少期から絵を描くことや、家中の機械を分解し機能を調べることに夢中になって過ごす。ハンブルク応用科学大学で、イラストレーションとコミュニケーション・デザインを学び、卒業制作の『リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険』で、2014年に一躍絵本作家デビュー。同書は33もの言語に翻訳され、世界で注目を集め、各国で多数の賞を獲得した。発明や科学の発達への強い興味と深い造詣から、常に人類に先んじて科学技術を獲得する「ネズミの冒険シリーズ」(ブロンズ新社)を誕生させ、4匹のネズミたちの冒険物語を描いた。本作はシリーズ第5作目となる
金原瑞人[カネハラミズヒト]
翻訳家。1954年、岡山県生まれ。児童文学、ヤングアダルト向け作品を中心に精力的に海外文学の紹介を行い、訳書は650冊を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
134
トーベン・クールマンおよびシリーズ2作目です。野ネズミが空を飛べるなら、人間様の空飛ぶ車は簡単な気がしますが・・・ まだデモ飛行すら出来ません(笑) https://www.bronze.co.jp/amelia/2025/05/20
☆よいこ
96
ネズミの冒険シリーズ⑤分厚い絵本、読み応えあり▽小がらな野ねずみは発明家で、仲間の野ねずみたちのために掘削機やドリル、穴掘り器を作っていた。ある時、野ねずみはライオンを見てみたいと思う。空飛ぶネズミに出会い、飛行機を作った野ねずみは、世界一周旅行に飛び立つ▽後半はアメリア・イアハートについて描かれている。アメリアは太平洋上で消息を絶った▽細部にこだわったイラストが素晴らしい。仲間に飛行機を壊され、逃げ出す場面がかっこよかった。2025.5刊2025/10/04
ぶち
85
このシリーズは、歴史的な発明や科学の発展に寄与した偉人の物語から発想を得ています。本作がシリーズ5作目。シリーズ刊行10周年も迎えました。絵が、相変わらず素晴らしいです。主人公が自作した飛行機でニューヨークのマンハッタンの上を飛んでいる見開きのページには、心躍るワクワクと共に見入ってしまいます。もう、終りかとがっくりきたときた後に届いた手紙!! 思わず拍手喝采です。 そして、1作目の空飛ぶネズミが、2作目に登場したスミソニアンの秘密の博物館にたどり着いたシーンでは、なぜか涙が…2025/07/04
とよぽん
55
ネズミが主人公だが、世界一周の大きなスケールで現状を打ち破っていく。このシリーズ、面白くて最後に達成感で終わる。学童で読みたいが、低学年の子には難しいかも。読み聞かせよりも、一人でじっくり読み味わう方がいいかもしれない。ところで、タイトルのアメリアさんのこと、知らなかった!2025/07/16
クリママ
53
トーベン・クールマン5作目。今作はアメリア・エヤハートを土台に、小がらな野ネズミが空を飛ぶ、それも、世界一周を目指して。かつての「リンドバーグ」空飛ぶネズミが主人公かと思いきや、もう年を取って空を飛ぶことはできない。でも、最新型の飛行機の設計図を引くなど、情熱は健在だ。彼や友たちの協力を得て飛び立つ。秘密の道具も装備して。「イングリッシュペーシェント」のオープニングを思いだすような絵も素敵だ。夢を持つって素敵だと今さらながらに思い、胸が熱くなる。2025/07/02