出版社内容情報
ぼくがきみにつたえたいのは、ほんやくすると―「このせかいは、うつくしい」ってこと!しっぽをふるのは、ほんやくすると「とってもうれしい」ってこと。ケーキにろうそく、ほんやくすると「おめでとう、またひとつとしをとった」。おかあさんのいってらっしゃいは、「げんきなただいまをまってるよ」。ことばがなくても心と心で通じあう、犬と男の子の物語。
内容説明
しってる?せかいは、きみに、ささやいている。『のせのせ せーの!』の作家陣による待望の第2作!ほんやくってしってる?見たもの、聞いたことの、むこうがわに、ときどき、べつのことばが、かくれてる。
著者等紹介
斉藤倫[サイトウリン]
詩人。『どろぼうのどろぼん』(福音館書店)で日本児童文学者協会新人賞、小学館児童出版文化賞を受賞
うきまる[ウキマル]
絵本作家。横浜生まれ。日本大学芸術学部デザイン科卒。2019年『はるとあき』(絵・吉田尚令)でデビュー
くのまり[クノマリ]
イラストレーター。MJイラストレーションズ卒業。主に広告・書籍・パッケージ・グッズなど幅広くイラストレーションを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
46
「のせのせ せーのっ!」チームによる大切な存在と共に歩んだ時間を愛おしむ物語。主体は一匹の犬。赤ちゃんがお母さんに抱かれて「うち」にやってくるところから始まる物語。だから最初は「ようこそ ようこそ」。赤ちゃんは少年になり青年になる。ワンコが自分の言葉を「ほんやく」する事もあるし、少年や樹や鳥や海や野原の言葉を「ほんやく」する事もある。そこが楽しい♪大丈夫、最後の頁も寄り添って。ただ、表と裏の表紙裏の足跡と切り株の年輪の幅の違いだけがふたりの時間の速さの違いをそ~っと映す。その年齢が来たら気づけばいい。秀作2025/05/28
ぶんこ
42
森の中の素敵なお家に赤ちゃんが産まれました。ワンちゃんは大喜びで、犬の気持ちを翻訳してくれました。大きくなっていく男の子とワンちゃんは、時々で翻訳しては伝えあっています。特に好きなのは「おかあさんのいってらっしゃいは、元気なただいまを待ってるよ」本当に素敵な森の中のお家で、玄関から出て、男の子の通学を見送るおかあさんとワンちゃん。絵も素敵なのです。「足元に星空はあるよ」の絵、お気に入り!仲良しの男の子とワンちゃん。2025/05/22
陽子
35
おとこのこが生まれてから、ずっと側に寄り添う犬。いろんなものを「ほんやく」して、わかりやすく伝えてくれる日々。自然と対話。素敵な絵。最後は翻訳しなくても分かり合える「おなじきもち」。2025/05/05
anne@灯れ松明の火
24
出版社SNSご紹介、新着棚で。大好きな斉藤さん。うきまるさんとのコンビ作は、どんなやり方なんだろう? そして、今回の絵は、くのまりさん。温かみのある優しい絵。様々なアングルで、工夫を感じる。「翻訳」という言葉が小さい人にはピンとくるかな?と思うが、他にいい表現は思いつかないので仕方ないかな。大人好みかも。犬と男の子、「ほんやくすると、こういうこと」言葉は通じなくても、心は通じている。2025/05/04
ともこ
21
なんて素敵な絵本!我が家のゴールデンレトリバーと2才の孫が重なる。愛犬と私も翻訳しなくたってなんでもわかる。優しい言葉と優しい色彩が心を潤す本。人間同士もこんなにわかり合えたらいいのにな。2025/05/18
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