出版社内容情報
2015年ボローニャ・ラガッツィ賞受賞、ウクライナの作家が子どもたちに向けて描いた平和と戦争の絵本。世界15言語に翻訳出版。美しい町・ロンドで、人びとは花を育て、変わった家を建て、鳥や草木に話しかけながら楽しく暮らしていました。ところがある日とつぜん「戦争」がやってきたのです。「戦争」を知らない町の人びとはおろおろするばかり。町を愛するダーンカ、ジールカ、ファビヤンの3人は、知恵と能力のすべてを使い、ロンドを暗闇から救い出そうとします。
内容説明
美しい町・ロンドで、人びとは花をそだて、風変わりな家をたて、鳥や草木にはなしかけながら、たのしく暮らしていました。ところがある日とつぜん、「戦争」がやってきたのです。「戦争」をしらない町の人びとはおろおろするばかり。町を愛するダーンカ、ジールカ、ファビヤンの3人は、知恵と能力のすべてを使い、ロンドを暗闇からすくいだそうとします。ウクライナの作家が子どもたちに向けて描いた平和と戦争の絵本。愛する町、日常、大切なものが壊されるとき、あなたはどうする?2015年ボローニャラガッツィ賞受賞。
著者等紹介
金原瑞人[カネハラミズヒト]
翻訳家、法政大学社会学部教授。1954年、岡山県生まれ。児童文学、ヤングアダルト向け作品を中心に精力的に海外文学の紹介を行い、訳書は600冊を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
208
ウクライナの作家が子どもたちに向けて描いた反戦絵本で、2015年ボローニャ・ラガッツィ賞受賞作ということで読みました。本書の様に戦争が終結すると良いのですが・・・ LOVE&PEACE https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000054216.html 2022/06/17
馨
129
ウクライナの作家が子どもたちに向けて描いた平和と戦争の絵本。この本だと、戦争は突然前触れもなくやってくる、となっていますが実際は何年もかけて綿密に準備されて起こることであり、戦争に対しては一般人は無力です。また始まったら終えることが難しい。戦争を勉強すると綺麗事がとても無力であると思い知らされ絶望しかないけれど、この本のようにウクライナの平和を取り戻せる日が早く訪れてほしいです。2022/08/06
アキ
117
ヨーロッパでは、赤いヒナゲシは戦闘で命を落とした兵士たちが払った犠牲を象徴するものだそうです。著者のロマナ・ロマニーシンとアンドリー・レシヴは、ウクライナ生まれでリヴィウを拠点に活動中。「目で見てかんじて」「うるさく、しずかに、ひそひそと」など素晴らしい絵本を制作している。本作は2015年に刊行され、ボローニャ・ラガッツィ賞を受賞した。ウクライナの子どもに描いた絵本が、2022年に現実になるなんて。ダーンカの透きとおったからだの心臓にひびが残っても、ジールカの翼にこげあとがついたままでも、ファビヤンの足→2022/06/29
けんとまん1007
87
戦争というものの正体。それは、ある日、忍び足のようでもあり、突然でもあり、いろいろな顔をしてやってくる。これに対抗するには・・・何が必要なのか。最後は、声・希望があるかどうかなのだろう。また、戦争という2文字を変えることで、当てはまることも多い。あまりに、考えることの多い1冊。2022/12/04
とよぽん
77
作者はウクライナ人夫妻。原作が描かれたのは2015年。ということは、まだ平和な日常があったのだ。今、どこでどうしていらっしゃるのだろうか。光、花、歌が戦争の闇を消して・・・。黒い花に代わって赤いヒナゲシが咲く。とても象徴的な絵本。2022/07/28
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