出版社内容情報
仲なおりをする勇気をくれたのは、時をこえたたからもの!友だちとけんかをして、なきながら帰ってきたはなちゃん。かなしくておかあさんの洋服だんすにひきこもったら・・・しらないおんなの子がいた!おかあさんとおなじ名前のフシギなその子も、友だちとけんかをしてきたばかり。こころのうちをぶちまけあって、やっぱり友だちがだいすきだと気づいたふたちは・・・。優しさにあふれた世界に見守られながら、一歩ずつ成長する、はなちゃんの勇気のものがたり。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
38
嫌なことがあったはなちゃんの隠れ場所はお母さんの洋服ダンス。ここで気持ちが落ちつくのを待ちます。今日は中に他の女の子がいました。名前はお母さんと同じゆりこ。2人で友だちとの仲たがいの話をしていて、友だちの良さ、ありがたさに気づく。さっぱりして箪笥から出ると、お母さんが待っていてアルバムを見せてくれました。出てきなさいと急かすことなく待つお母さん、いいですね。お母さんから貰った宝物は苺のパッチン止め。可愛いね。読み終わって裏表紙にほっこり。2024/09/27
chiaki
28
悲しいことがあると、お母さんの洋服ダンスの中で一頻り泣くはなちゃん。そんな洋服ダンスの中で、ある女の子と出逢い…。まるで真逆の性格の2人。お互い言いたいことをぶちまけ合った後の静けさ。一呼吸置いたら、相手の気持ちも素直に、冷静に考えられたり…。友だちの存在の大切さに気づかされたり。誰しもそんな経験をしながら大きくなっていくんだよね。裏表紙にホっと安堵♪2020/06/03
gtn
25
やはり親子はお互い琴線に触れるものがあるのだろう。話し合えば、自分、相手、そして他人の良いところが見えてくる。しかし、会話がなければ、誤解が深まる仲でもある。2020/04/01
ヒラP@ehon.gohon
19
嫌なことがあってはなちゃんが飛び込んだ洋服ダンスは、魔法の空間でした。 出会ったのは小さい頃のお母さん? 性格は全く違うのに、似た者どうしの二人が、友だちとのいざこざを話していたら笑えてきました。 些細なことで、大好きな友だちとケンカしてしまったことがバカらしくなってしまったようですね。 大切な自分の振り返りを、ファンタジックに描いていて、私は好きです。2019/06/16
みさどん
18
友達とけんかしてどうしようもなくてタンスの奥に隠れちゃうはなちゃん。こういうタンスって今は少なくなっているでしょう。そこにいたのが表紙の女の子。話してみると、みんなそうやって大きくなってきたんだと納得。理解あるお母さんがいい。こういう子育てしなくちゃ。2024/09/20
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- 和書
- 燃える男 集英社文庫