内容説明
てつぞうとはいつも一緒だった。家にいるときはもちろん、クルマで一緒におでかけもした。いちご狩りにも海にも行った。よく河川敷で遊んで、大きな犬に襲われもした。一緒に新幹線に乗って東京に引っ越してきた。8回誕生会をした。―私が死んだら、またてつぞうと一緒に暮らすよ。
著者等紹介
ミロコマチコ[ミロコマチコ]
画家・絵本作家。1981年、大阪府生まれ。展覧会を全国各地で精力的に行い、伸びやかな作風で動植物を生き生きと描いて、注目を集める。2012年、『オオカミがとぶひ』(イースト・プレス)で絵本デビューし、第18回日本絵本賞大賞を受賞。美術同人誌「四月と十月」の同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
130
猫を飼ったことがある人なら共感できそうな絵本。てつぞう可愛い!家のいたるところにてつぞうの思い出がずっと残っているのですね。飼い主のことが大好きなてつぞうのふるまいが素敵です。2016/04/17
ぶち
114
【にゃんこまつり2022】ミロコマチコさんが愛猫"てつぞう"との日々を綴った絵本です。読者に向けて「てつぞうはね....なねこ」「てつぞうはね.....ねこ」と紹介してくれる言葉はミロコさんの愛情がひしひしと伝わってきます。でも、8回目の冬に「てつぞうは小さく小さくなって、仔猫みたいに小さくなって動かなくなった」哀しい結果ですが、新しい家族ができました。その子猫たちも桜の花びらを追いかけて遊んでいます。桜の木の枝の中に隠れるようにしててつぞうが子猫たち見守っています。胸が暖かくなるラストシーンです。2022/02/13
k sato
86
一緒に暮らしていた猫との想い出って、どうしていますか?私は猫をお迎えした経験がありません。この絵本にでてくる「わたし」の猫の名前は、てつぞう。てつぞうのユニークなエピソードが次々に語られています。しかし、てつぞうも生き物です・・・(´Д`)てつぞうに対する「わたし」の愛がひしひしと伝わってきました。なぜか、胸が締め付けられます。感想をまとめようとすると、手が止まってしまうのです。もういない猫のことを、目の前にいる猫に重ね合わせるって、どういう気持ちなのかなって。命の尊さで一括りにしてはいけない気がします。2023/04/27
おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…
79
84/100点 ミロコマチコさんの愛猫"てつぞう"との大切な日々を綴った絵本。ミロコさんの描く猫ちゃんが好きで手に取った作品です。真っ白なおにぎりのような"てつぞう"とミロコさんとのやり取りが面白く、読んでいて思わずニャっとさせられることが度々。ミロコさんの「てつぞうはね…」という言葉で描かれる"てつぞう"の表情・仕草の一つ一つに、ミロコさんの"てつぞう"への愛情をヒシヒシと感じました。久しぶりに7年前の夏に亡くなった、うちの猫のことを思い出してしまいました(>︿<。)2018/01/21
ぶんこ
76
著者初読み。 図書館から持ち帰ってくれた家人が題名の意味を聞いてきました。猫の名前とは思ってましたが、読み終わってみると著者の愛がいっぱい詰まった題名だったと気づきました。 バスマットに寝転んだテツゾウのお腹で足を拭くの、有るあるですよね。 迫力のある絵で、テツゾウと一緒にいる気分になれました。2016/01/24