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空のおくりもの―雲をつむぐ少年のお話

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  • サイズ B4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 29cm
  • 商品コード 9784893095299
  • NDC分類 E
  • Cコード C8771

内容説明

あるところに、雲から糸をつむいで、布をおる少年がいました。あさの雲から金いろの糸を、ひるの雲からまっ白な糸を、ゆうやけ雲からあかねいろの糸をつむぎます。少年は、かあさんからおそわったとおり、“空のおくりもの”をすこしもらって、ひつようなだけ布をおりました。ある日、少年のすばらしいマフラーをめざとくみつけた王さまが、たくさんの布をおることを命じます。少年は「それはよくはありません」と王さまをさとしますが、王さまは、がんとしてききいれません。しかたなく少年が布をおりはじめると、やがて、空から雲がどんどんへり、雨がふらない日がつづいて…。多くを求めずに暮らすスタイル、自然と共生して生きていくことを伝える、21世紀の寓話。

著者等紹介

キャッチプール,マイケル[キャッチプール,マイケル][Catchpool,Michael]
大学でドラマ、演劇を専攻。数多くの職業を経験しながら、すぐれた絵本を出版。現在はイギリス東部のケンブリッジシャーで、小学校の校長を務めている。イギリス南東部ハートフォードシャー在住

ジェイ,アリソン[ジェイ,アリソン][Jay,Alison]
ロンドン芸術大学卒業。厚手の紙にアルキド樹脂を塗装し、その上にクラッキングワニスをかけて細かいひび割れをつくる画風が特徴。ロンドン在住

亀井よし子[カメイヨシコ]
大学卒業後、商社にて実務翻訳を経験した後、『読み聞かせ この素晴らしい世界』(ジム・トレリース著 高文研)で翻訳家デビュー。その後、ボビー・アン・メイソン、アン・ビーティなど女性作家の文学作品を次々と翻訳するかたわら、フェロー・アカデミーで翻訳を教える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

135
絵が面白い効果を立てています。ひび割れたような感じのバックに色鮮やかな雲などが浮かんでいます。そこから少し織物を作っていると王様がそれをほしがって、自分や王妃やお姫様のために作らせると雲がなくなってしまいます。雲がなくなり日照りが続くと作物ができなくなります。そこでお姫様は・・・・・。何とも単純な話ですが、絵が効果的な感じでした。2016/11/26

MI

95
あるところに、雲から糸を紡いで布を折る少年がいました。朝の雲から金色の糸を、昼の雲から白い糸を、夕方の雲から茜色の糸を紡ぎます。母さんから教わった通り、必要な分だけ布をおりました。ある日王様が少年にたくさん布を折るように命じました。少年は「それはよくありません。」と断りました。王様はガンとして譲らないので仕方なく布を折ることにしました。雲が減っていくと雨が降らなくなり、、。多くを求めずに暮らすライフスタイルを伝える寓話。2023/09/17

モリー

66
表紙の絵を見て、ファンタジックな物語が展開するものと思って読み始めたものの、良い意味で期待を裏切られました。小学校の校長を務める作者が教え子たちに「人生に大切なこと─友情、わかちあい、自然環境の大切さなど─を考えてもらうため」に創作した寓話がもとになった作品だそうです。絵本は人生に大切ことを子供たちに伝えます。大人から子供たちへの置き手紙とも言えるかもしれません。美しい手紙が目の前に置かれていたら、誰だって開いてみたくなりますよね。絵と寓話が説教臭さを程よく包み込んでいるので子供たちも受け入れやすいかも。2021/07/04

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

41
図書館で見かけ、現像的な表紙に惹かれ読んでみたら、環境問題を考えるとても良い本でした。自然は無限ではない。壊されたら元には戻らない。修復可能ならば即行動に出る事が大切ですね。2021/03/19

tokotoko

33
この本は、絵がとても楽しみで、「忙しさが一段落したらじっくり読もう!」と、とっておいた。お天気が悪い今日開くと、青空がきれいで!雲が一つ一つ可愛い形で!お話も素敵だったけれど、色に見とれました。特に気に入ったのは「あかね色」。気に入った場面は「だいじょうぶ もどせます」。そして!この絵を描いたアリソン・ジェイさんの趣味が「雲の観察」だと最後に知った。「毎日空を見ています」と言うと、大笑いされそうだけど、遠い空の下、同じことをしながら、こんな素敵な絵を描く仲間がいると知って、本当に本当に・・・嬉しいよ。2013/11/10

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